この年になっても学ぶことはまだまだ多いなと感じます。IT業界に所属していますと、新しい技術やトレンドに触れることが頻繁にありますので、そのように感じざるを得ないのでしょう。今回、勉強が必要だなと感じたのは、マーケティングオートメーションです。
先週(12月2週)はUSに出張して、ストラタス本社で開催される四半期毎のミーティングに参加しました。12月は通常の四半期毎の議題に加えて、翌年のビジネス計画を話し合います。当社は来年の3月より会計年度の2021年がスタートしますので、12月は翌年度の事業部毎の予算を検討したり、その予算を達成するための主要な活動内容を議論したりします。その中の1つのテーマに、マーケティング活動がありました。
調査会社のIDCやガートナーグループは、これから数年後にはIT投資の過半がエッジ領域に向かうことや、データの75%程度がエッジで処理されることを予見しています。そのような市場見通しの中で、当社としてはエッジ領域の製品を強化する中長期計画を策定済みです。そのうえで、ストラタスが”Edge Computing”のリーダーであるというポジショニングを、市場で、特に狙いのユーザーやパートナーに認識してもらう施策は何なのか。それは具体的にはどのようなマーケティング施策なのか、このような議論です。さらには、マーケティング活動から案件を生み出していくプロセスに話が進みます。このあたりの流れは、マーケティングオートメーションとして、すでにご存じの方も多いと思います。
ここでの議論は実践的なマーケティング活動の話なのですが、時代やビジネス環境の変化によってプロセスは大きく変わりました。実は、私自身15年以上前にマーケティング本部長という役職に就いたことがあります。その頃のビジネスでは、マーケティングといいますと、かなり広告・宣伝の占める割合が多く、他のコミュニケーション施策は主にイベントでした。パブリックなイベントへの参加、そして自社開催のプライベートイベントです。
今回のストラタス本社でのマーケティング戦略や活動に関する議論は、ほとんどがデジタルマーケティング、つまりインターネット上の各種ディジタル媒体を利用したコミュニケーションに関するものです。それに加えて、イベントとメディアでのアプローチについての議論が少しあるといった程度です。ちなみに、弊社のマーケティング活動の成果は、見込み客数の拡大と実際の案件数や合計金額のゴールを設定して、その達成度で明確に評価します。
この数年間のエッジコンピューティングに関する活動で、マーケティングコミュニケーションに資する情報はかなり蓄積されています。製造業、医薬、エネルギー、交通、スマートビルディングなどのエッジ領域で、ストラタスの製品が実際に利用されてビジネスに貢献したケーススタディ。エッジコンピューティングが世界のそれぞれの市場でどのように採用されているのか、そしてエッジ領域への投資動向や導入に対する課題を調査した結果のレポートなど。
これらを含む多くの情報をリソースとして、潜在顧客とのコミュニケーションを深めていきます。皆さんが利用する検索エンジンで、エッジコンピューティング関連のことを検索すると、ストラタスのサイトに誘導されて、上記のような情報の入手が可能になります。SNSを利用すると、エッジコンピューティングに関する興味のあるコンテンツが表れて、ストラタスのサイトでその詳細情報を入手していただくことができます。そのようなイメージです。
お気づきになると思いますが、当然このブログもマーケティング活動の一部です。カレンダーの2020年には、当社のWebサイトも大幅に改善され、皆さんのビジネスに有用な情報をますます増やす計画です。ご期待ください。
これが本年最後のブログになりますが、皆さんよいお年をお迎えください。