ホーム リーダーシップ シンガポール再訪とAIインフラ構築の未来展望 ~日本ストラタステクノロジー 社長ブログ vol.34

シンガポール再訪とAIインフラ構築の未来展望 ~日本ストラタステクノロジー 社長ブログ vol.34

シンガポール再訪

週末に1日休みを加えて、シンガポールへ旅行に行きました。現地に住む家族を訪問したのですが、シンガポールを訪問したのは5年ぶりくらいになります。月曜日は帰りのフライト当日でしたが深夜便でしたので、同僚であるアジアパシフィックのゼネラルマネージャとランチミーティングをして、色々な情報交換をしました。
普段のビジネス出張では、空港・ホテル・オフィース・レストランの繰り返しで、街を散策したり、観光地を訪問する機会があまりありません。今回はプライベートな旅行でしたので、観光や買い物をする時間が中心で、ビジネス関連ではランチミーティングを1度しかしていません。しかし、やはり顔を合わせてのミーティングは楽しく有効であり、2時間も話し込んでしまいました。

初日は、日本食材を購入できるという、ドン・キホーテと明治屋を訪問しました。どん兵衛の天ぷらそばが3.9ドル(430円)、サントリー角瓶が51.9ドル(5,700円)、キャベツの半分が7.1ドル(780円)で、白菜の半分が6.1ドル(670円)でした。日本円価格は、参考までにシンガポールドルが1ドル110円として換算した価格です。上記ミーティングをした、現地のマネージャにこのことを話したところ、やはりマレーシアからの輸入品以外は高いこと、それでも白桃がでてくるシーズンは購入にいくと言っていました。
日本食品のスーパーの手前に家電製品のお店がありました。シンガポールですので、一人当たりのGDPが日本より高く、少し高級な家電製品が並んでいる店でした。テレビは日本ブランドではSONY製品だけがありました。圧倒的に大きなスペースはLGとSAMSUNGの製品に割かれています。PCはほとんどのスペースが台湾ブランドのASUSとACERでした。LENOVOも少しあったかもしれません。日本ブランドのPCは全く見当たりませんでした。一方で、プリンターは日本のベンダーのものばかりでした。CANON, EPSON, BROTHERなどが棚を占有していました。

街を歩いたり車で移動したりしている際に、乗用車を沢山見るのですが、これは圧倒的に日本車が多いです。トヨタ、ホンダ、マツダの車を多く見かけました。少ない割合で、ドイツ車や韓国車が見受けられます。一方でアメリカ製の車を見ることは全くありませんでした。シンガポールではナンバープレートを入手するだけでも数百万円するので、比較的高価な車が多かったです。但し、ガソリン価格も日本の倍くらいするので、ハイブリッド車も人気あります。Grabという配車アプリを使用した際に、3度続けてトヨタのプリウスが来るという経験もしました。

多様な食文化と労働市場

シンガポールには、日本のシェアが高い分野の製品を提供している企業の駐在員とは別に、商社や船会社そして金融関連のビジネスからも駐在員が多く来ています。アジアパシフィックの本社機構も多くあります。今回は日本からの駐在員が気軽に飲食できる中華レストランを訪問する機会がありました。南北名廚(North South Cuisine 351 Beach Road)です。ビール大瓶2本、豆苗、酸辣湯、角煮バンズ、羽根つきの大餃子を注文して、59ドルでした。フロアーマネージャの女性は日本に10年間滞在した経験があり、上手な日本語を話します。お店を出る際に、「日本人に宣伝してね。うちは安くて美味しんです。」と依頼されました。ざっと見た感じ、お客の半分以上は日本人だった気がします。決して高級な雰囲気ではないので、接待で使う店ではありませんがおすすめです。この店以外で印象に残ったのは、The Blue Ginger (97 Tanjong Pagar Road)です。プラナカン料理というのでしょうか、中華料理とマレー料理の合わさった料理で、ミシュランのビブグルマンにも選ばれています。肉料理、海鮮料理、野菜料理の全てが大変美味しく、お昼でしたのお茶で我慢したのですが、ワインが本当にいただきたかったです。この店も、普段使いのお店のようです。

シンガポールでは、非常に多くの国から来た人たちが活躍しています。短い滞在でも、アラブ系の女性のタクシー運転手、台湾や香港から来てレストランで働いている人々、インド人の建設労働者、カナダやオーストラリアからのビジネスパースンを見受けたり、触れあうことがありました。もちろん、これは短い期間の偶然の遭遇であり、原則的に出身の国籍は特定の職種に固定されてはいないと考えます。日本においても特定の地域から始めることで良いので、このような国際化ができると良いなと感じます。一方で、最近はシンガポールでも同国の国籍をもった人材の就労が最優先され、他国の人材は採用時の面接の順番は後ろの方になるようです。また、日本人が就労VISAをとって仕事をすることも難しくなり、余程日本人が必要である理由を作る必要があるようです。

ビジネスランチと、AIインフラ構築の未来について

アジアパシフィックのゼネラルマネージャはアジアの日本以外の地域を全て担当しています。日本企業はアジア各国にたくさん進出していますので、私の知識で少しアドバイスをして貢献できることもあります。また、2人で米国本社の戦略やグローバルビジネスの進め方の巧拙を批評して、笑いあったりしました。彼自身は中国のビジネスが少し停滞していること以外は、インド・オーストラリア・台湾・韓国・東南アジアのほぼすべての地域で積極的な展開を想定していました。また、2人で意見が一致したことがあります。それは、クラウド・データセンター・エッジにおけるAIインフラの提供において、ストラタステクノロジーと姉妹会社のペンギンソリューションの両社の技術が合わさった場合は、市場において特別なポジションを築けるということです。

AIインフラストラクチュアの構築は、日本市場においてはまだまだ幼児期にあります。特定のベンダーにすべての技術要素を頼っていたり、性能がスケールするクラスタ技術を採用せずに、単体サーバで構築したりしているケースが見受けられます。この分野は実際の業務アプリケーションによるユースケースが育ち、それに伴ってマルチベンダーの技術が増えていき、性能面や安定性のニーズからスケールアップ(拡張性)やハイアベイラビリティ(高可用性)が必要になってくることは容易に推察できます。それが来年なのか、2~3年後なのか、あるいは5年後なのか分かりませんが、ストラタステクノロジーとペンギンソリューションズの活躍する機会はもうすぐそこまで来ていると感じています。是非、ご期待ください。

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